先日、ホームページをそこそこ大きく改修しました。その際、「長期学習プラン」についての説明の下書きをしたのですが、諸事情あってボツになりました。が、せっかく時間をかけて書いたので、こちらに載せておきたいと思います。

長期的な努力で何かを成し遂げようと思ったとき、その計画を作るのは当然のことでしょう。大学受験においても学習プランを作成することは有効です。

ですが、学習プランを作成する際に多くの人が陥りやすい落とし穴があります。それは、「○○をやれば△△が身につく」と考えてしまうこと。○○はある講座を受けることだったり、ある問題集を解くことだったりします。△△は知識や能力です。

ロールプレイングゲームでは、敵を倒すなり、クエストをクリアするなりすれば、経験値が獲得できます。それによってレベルアップすることができます。つまり、ゲームの世界では「○○することで△△が身につく」が約束されており、それを積み重ねていけばいつかクリアできることが確定しています。

しかし、現実はそうなっていません。「ある問題集をやればその能力が身につく」という前提に立って学習プランを作成することは危険です。もし解くだけで身につくなら、問題集をやるだけで誰でも100点が取れるので、そもそも予備校など不要です。それに、人間は身につけたものをどんどん忘れてしまいます。忘れないように復習しても、そうしている間に他のものを忘れてしまうこともあります。

大学受験勉強に関して言えば、「やればできる」は幻想です。天才でもない限り、「やっても(なかなか)できないことがある」が現実です。

こういう現実を無視して、ゲーム的発想で「○○をやれば△△が身につく」と考えて学習プランを組むと、最後のほうに「がんばってきたけど全然身についてない」と気付いて愕然とするか、途中で挫折するかのどちらかの結果になりがちです。

予備校doでももちろん学習プランを作成します。しかしそれは、「○○をやれば△△が身につく」という単純な発想に基づくものではありません。あまりに複雑なのでここではその詳細を示すことはできませんが、一度学んだことをそれきりにせず、確かめ、深め、拡張するための道筋を張り巡らせ、仮に枝葉末節の知識は忘れても根幹たる考え方は忘れずに自分のものにしていく、そういった計画を作っています。

こういった学習プランを作るのは、早くても2週間の無料体験後です。説明会など最初の段階で、「この大学が目標なら、まずはこれとこれとこれの授業を受けましょう。そうすれば夏にはこの授業が受けられます。そして秋からは過去問演習でばっちりです」などと言って、それを学習プランと称するなんてことは、予備校doではいたしません。無料体験期間中に、講師が生徒の現時点での実力と伸びしろを見た後、長期学習プランを作成します。

そうして作った計画も暫定的なものであり、状況に応じてどんどん変更していきます。計画は守るべきものですので、多少遅れてしまっている場合には努力して取り戻すべきですが、計画を絶対化するのは失敗のもとです。

計画を変更すべき事象などいくらでも発生します。体調不良に多忙が重なってしまって、すぐには取り戻せないほど遅れてしまうことだって、ごく普通にあります。そういうときに、計画を絶対視して「無理してでも遅れをすぐに取り戻そう」などと思えば、精神的に追い込まれ、また体調を崩したりするのが目に見えています。計画を無視してしまえば計画の意味がありませんが、計画を絶対化するのは危険です。

予備校doでは授業の頻度は自由ですので、計画より早く進むこともあります。そういうときにも計画を変更することがあります。計画に縛られる必要はありません。

ターゲットテストは順調にクリアできているが、スパイラルテストの成績が思わしくないという場合にも、計画の変更があり得ます。どんどん先に進めるばかりではなく、少し立ち止まって復習をすべきときには、それができるように計画を変更するわけです。

また、受験のための学習プランですので、志望校が変われば計画も変更する必要が生じます。予備校doには「とくに志望校が決まっていない」という状態で始める生徒も多いため、そういう場合には、変更がしやすい計画を作成することもあります。

何にせよ、「与えられた状況のなかで最善の学習プランをそのつど作成する」というのが予備校doの考えです。学習プランもその他のシステムと同じく、その塾・予備校の指導観が反映されるところです。

予備校doでは、「参考書を読んでも分からないことがある」「わかっていないことに自分で気づけないこともある」「一度理解しても忘れてしまうことがある」「理解力・記憶力には個人差がある」「体調不良などで全力でがんばれないときもある」「志望校が変更される場合もある」といった「生徒の現実」に即した指導をしています。

質問しやすい環境、理解を確かめるターゲットテスト、定着を促すスパイラルテスト、融通の利く予約システムと学習プランも、全ては「そうした現実を受けとめ、そのうえで受験を成功させるためにどうしたらよいか」に対する予備校doとしての答えになっています。

いまこれを読んでくださっている方の多くは大学受験を考える高校生やその保護者だと思うのですが、このサイトに辿り着き、この分量の文章を読んでくださったということは、「みんなが行っている塾でいいや」とか「塾なんてどこでも一緒でしょ」ではなく、考え方とシステムで塾・予備校を選ぼうとお考えの方だと思います。

私たちとしても、そうした方に選んでいただけることを嬉しく思います。ここまで読んで興味を持ってくださった方は、ぜひ個別説明会をお申し込みください。また、ご質問があればLINEでもお答えしております。