「掘建て小屋」という言葉があります。意味をよく知らなくても、この言葉を聞くと「粗末な家」といったイメージは湧くのではないかと思います(そのイメージは「小屋」という言葉に由来する気もしますが)

掘建て小屋というのは、基礎を作らず、地面を掘って作った穴に柱を埋めて建てられた小屋のことです。新しい家を建てている工事現場で、基礎工事をしているのを見たことがある人も多いかと思います。掘建て小屋はあれをせずに、地面に柱を埋めるので、簡単ではあります(日本の建築で基礎が作られるのは飛鳥時代の寺院建築が最初で、縄文・弥生時代の住居は掘建て柱を使ったものだったそうです)。簡単ではありますが、耐久性などに難があり、高い建築物を基礎工事なしで建てると崩壊の危険が高くなります。

勉強においても基礎が重要です。たとえば、どんな教科書にも載っている基本的な知識を曖昧にしたまま、過去問を10年分解いたとしても、たいした効果は得られません。上で縄文・弥生の話をしたので、日本史を例にとると、○○時代の順序を正しく並べられない(たとえば、奈良時代の次に江戸時代が来てその後に平安時代が来ると思っていたりする)状態で過去問を解いても、そこから正しく学べることは多くありません。