予備隊doの指導システムの基本は、ターゲットテストとスパイラルテストです。

こういう説明をすると、「じゃあ授業はしてくれないんですか?」と訊かれることがあります。

私は当初、この質問に戸惑っていました。「テストをする」ということと「授業をしない」ということが因果関係で結ばれてしまう、ということが理解できていなかったのです。

ここには、「テストとは何か」というテスト観に関する問題が横たわっています。

 

テストはすなわち「評価」である、というのが一般的な理解なのだと思います。

授業で習った内容がどれだけ理解できているかをテストの結果で評価する。そういうテスト観が一般的なのでしょう。

だから、「テストが指導システムの基本です」と聞くと、「え? 授業で教えてくれないのに、評価だけするの?」と考えてしまうのだと思われます。

 

しかし、予備校doで実施しているテストは、評価のためのテストではありません。その問題を解くために準備をし、実際に解き、解説を聞くことで、学習内容の理解が深まるようにしてあります。

テストのための準備は原則として独習にしてありますが、不明点の質問はもちろん受け付けています。必要があれば、その単元の最初から解説授業をすることもあります。

テストの問題は講師が一回ずつ作成しています。問題の選択に際しては、そのテスト範囲のなかで重要なもの、その生徒にとって必要なものを考慮しているので、自分ひとりで問題集に取り組むのとは効果が全く違います。

もちろん、テストの解説もただ丸付けをするというものではありません。間違った問題は生徒が理解できるまで解説をし、たとえ正解していても考え方が正しくなければ、その修正をしていきます。一方的に正しいことを教え込むのではなく、生徒が持っている知識や考え方に沿ってそれを修正していくので、解説中には生徒と講師の対話が多くなります。対話のなかで知識や思考力を伸ばしていくのです。これが授業でなくて、何なのでしょう。

 

そういうわけで、「授業はしてくれないんですか?」という質問に対する端的な答えとしては、「いつも授業していますよ!」となります。

もし授業というものを、「(要不要に関わらず)50分なり90分なりの所定の時間、講師が黒板を使って生徒に向かって何かを話し、(理解度に関わらず)生徒が黒板の内容を書き写しながらそれを聞いているもの」だと定義するなら、そういう授業はおこなっていませんが…。