学力が伸びる生徒に共通すること、学力が伸びない生徒に共通すること。これらは私たちの立場からはいろいろと見えてきますが、生徒自身にはなかなか見えないものだと思います。その見えないものを可視化して示すこと。それも私たちの仕事です。

「君のこういうところは伸びない人たちによく見られる特徴だよ」なんて言われれば、とうぜん気分はよくないでしょうが、それを真摯に受け止めることが学力を伸ばすきっかけになります。もちろん、それをきちんと受け入れさせる技術が私たち講師には求められます。

さて、新学期を迎えるということで、新入会の生徒も何名か教室に来てくれているのですが、生徒をみるとき、私が最も気にするのが「分からないことを分からないと認められるかどうか」です。

分からないことを分からないと認める姿勢は、学力を伸ばすために必須の条件です。この姿勢ができていない生徒は、いくら勉強しても伸びません。(その理由の分析はまた別の機会に書きたいと思います)

しかし、分からないことを分からないと認められない生徒は、その姿勢をこれまで10年以上も続けてきていますので、それを矯正するのには非常な困難を伴います。私が生徒に対して怒る原因の9割以上は「分からないのに分かったふりをしたこと」だと思われるくらいです。しかも、「分からないのに分かったふり」をする生徒の多くは、何度もその「ふり」を繰り返しますので、何度も私に怒られる羽目になります。

正直なところ、とくに新入会の生徒に対しては、あまり怒ったりしたくはありませんが、それでもここを看過すると決して学力が伸びませんので、心を鬼にして指導していきます。