「分からないところをすぐに質問できる」というのが予備校doの特長のひとつです。

質問対応というのは、授業をするのとは違い、こちらで事前準備することができません。急に来るわけですから、うまく対応するのはなかなか難しいものです。

生徒が分からない問題を持ってきたとき、それを解いてみせるだけなら簡単です(いや、もちろん難しい問題もありますけど)

しかし、生徒の力を伸ばすための質問対応(そうじゃない質問対応などdoにおいてはありえませんが)となると、簡単にはいきません。

「ここがわかりません」という質問に、『それは○○ということだよ』と端的に答えることもあります。一方、『その前にまずこの問題を解いてみて』と応えることもあります。さらには、『こっちの問題は分かっているみたいだけど、今持ってきた問題はわからないのね? じゃあ、この二つの違いは何?』と尋ね返すこともあります。他に『このテキストのこのページを読んで、いまの質問の答えが分かったら言いに来て』という場合すらあります。

要は、どのように応えるのが今後のその生徒の伸びに最も貢献するか。それが質問対応において私たちが考えることです。無数のありうる返答パターンから最善のものを選び出すことは非常に難しいですし、どの返答が最善であったのかなど、たいていの場合すぐにはわかりません。しかし、質問対応にこそプロの腕が発揮されます。そこには、普段からその生徒を観察したり答案を添削したりして蓄積されたその性格傾向と現状の課題、志望校と残された勉強の期日、今後の学習の展望などへの考慮が反映されているのです。

予備校doにおいては、質問に応えるというのは答えを言うことではありません。質問に応えるなかでいかにその生徒の力を伸ばすことができるか、あるいは伸ばすための種をまいておくことができるか。それができなければ、さっと質問に答えても全く意味がありません。逆に、それさえできていれば、表面的には質問に答えていないようにみえるときにも、指導としては成功しているのです。