予備校doが今の「予約制授業システム」に転換してから、今年度で4年目になります。

それまでのdoは、少人数制集団授業をしていました。曜日と時間に授業を固定する方式ですね。たとえば、火曜日の20時からは3年生の「ハイレベル古文」といった感じです。まあ、普通の塾・予備校の授業システムです。

私も最初はこのシステムに何の疑問もなかったんです。塾とか予備校、それに学校の授業というのは、こういうものだと思い込んでいました。

しかし、ある時から、そのシステムがだんだんおかしく感じられるようになってきました。

得意科目/不得意科目はひとりひとり異なるものですし、受験校によってどの科目にどのくらいの時間をかけるべきかはとうぜん異なります。それなのに、どの科目も皆と同じ曜日、同じ時間に、同じ内容の授業を受ける。これはおかしいだろう、と思い始めたのです。

もちろん、講座のレベル分けはしていましたし、受験校などによって異なる課題を指示していましたが、限界があります。「英語はもう自分で問題集を解いていけばじゅうぶんだけれど古文は週1回の授業では間に合わないかも…」という生徒だったり、「英語も数学も自分で問題集を解いて理解するのはきついだろうから、もっと授業が必要だな…」という生徒、反対に「適切な指示と適切な質問対応さえ受けられれば、後は授業がなくとも自分で学んでいける」という生徒もいます。課題など授業外での勉強の指示は個別に適切なものにすることができても、授業そのものの回数についてはどうにもならなかったのです。

しかし、「曜日と時間に授業を固定する」というのはあまりにあたりまえのシステムなので、これをどう改善すればよいか、新しいシステムはなかなか見えてきませんでした。

 

「集団授業だけでは授業時間が足りない」というときによく採用されるのは、個別指導も併用するというやり方です。しかし、そのやり方には2つの問題があります。

ひとつめは、実力のある講師をそんなに用意できないということ。週にいくつも集団授業をしながら個別指導もするというのは、時間的に厳しいものがあります。また、実力があって普段は集団指導をしている講師に個別指導をさせるというのは、金銭的なコストが大きすぎます。かといって適当に雇ってきた実力の怪しい講師に授業を任せることもできません。

ふたつめは、個別指導を追加で受講するその費用の問題。「週1回の授業では足りないから週2回にしよう」って……、単純に考えれば2倍の費用です。しかも、普通に考えれば集団授業より個別授業のほうが高いですから、たいへんな金額になってしまいます。たとえ、保護者の方がその負担を覚悟しても、生徒が引け目を感じてしまうでしょう(小学生ならどうかわかりませんが、高校生にもなればそのあたりのことは考えられると思います)

 

では、どのようにして「予約制授業システム」に至ったのか。それはまたいつか書きたいと思います。